2017年7月17日月曜日

成東・東金食虫植物群落

野生の食虫植物!



成東・東金食虫植物群落に野生の食虫植物を見に行きました。
ボランティアの説明員がいて、親切に詳しく説明してくれました。
小さいながら、まさに虫をつかまえている食虫植物を間近に見ることができて、思っていたよりずっと楽しかったです。
食虫植物もそうですが、コオニユリやノハナショウブなどを除き、小さな花です。

ヒッヒッと繰り返し大きな声で鳴く鳥がいたので説明員の方に聞いてみると、鳥のことは詳しくないのだけどと言いながらも、あれはセッカだと教えてくれました。



セッカの鳴き声




 無料駐車場あり





以下の説明はもらったパンフレットに基づいています。

全景



コモウセンゴケ

花の時期: 6 月~ 9月
花茎: 1O~15cm
花の色:淡い紅色
日当たりの良い湿地に生える多年草の食虫植物。葉は地面に張り付いたように生え、表面にたくさんの腺毛があり粘液で虫を捕らえる。


ナガバノイシモチソウ

花の時期: 7 月~ 9 月
花茎: 10~20cm
花の色:白色
湿地に生える 1 年草の食虫植物。葉は細長く、たくさんの腺毛があり粘液で虫を捕らえる。
花の大きさは5mm程度と非常に小さい。

ナガバノイシモチソウ

腺毛に小さな虫が捕まえられていました。

ナガバノイシモチソウ


ミミカキグサ

花の時期:7 月~10 月
花茎: 5~15cm
花の色:黄色
湿地に生える多年草の食虫植物。地下茎が伸びていてまばらに虫を捕らえる袋(補虫嚢)がある。花が咲き終わるとがくが大きくなり耳かきに似る。
花の大きさは5mm程度。

ホザキノミミカキグサ

花の時期: 8 月~10 月
花茎: 5~20cm
花の色:淡い紫色
ミミカキグサよりも乾いたところに生える多年草の食虫植物。地下茎に虫を捕らえる袋がある。花柄
は短く穂のように見える。花には前方に突き出た距が目立つ。
花の大きさは5mm程度、この場所ではミミカキグサと一緒に生えていました。

イシモチソウ

花の時期: 5 月~6月
花茎: 1O - 2Ocm
花の色:白色
湿地に生える多年草の食虫植物。葉にた<さんの腺毛があり、粘液が小石を持ち上げるほど強いのでこの名前が付いたということである。
花の盛りの時期は終わっていて、咲いていた形跡のあるこの株しか見つかりませんでした。

ここからは食虫植物ではありません


コオニユリ

たくさん咲いていました。

オミナエシ

これからのようです。

ノハナショウブ

少し終わりかけのようでしたが、ちらほら咲いていました。きれいでした。

ノテンツキ


ヌマトラノオ


タカトウダイ


ノアザミ


アリノトウグサ


イヌゴマ


ヒメヤブラン

丈は5cmくらいで、とても小さな花でした。

カモノハシ

穂先は一つに見えますが、実は二つに分かれていて、それでこの名がついているのだそうです。












成東・東金食虫植物群落

成東・東金食虫植物群落は、日本で最初の天然記念物の一つとして大正 9 年(1920 年) 7 月17 日に指定された。
当時の報告書によれば「一帯は湿潤なる沼野にして、特異の湿生植物多く、中でも肉食植物(食虫植物)が種類に富み且つ多数自生するところは稀であり原型のまま保存すべき」「殊に八月頃はナガバノイシモチソウ一面に生じ葉毛より盛んに分泌せる粘液は日に輝き銀色を呈し・・初夏の頃はノハナショウブ・・秋には秋の七草の類繁茂して恰も自然の花園の観を成せり」とうたわれている。
指定理由は「珍奇または絶滅に瀕した植物の自生地」と「代表的な原野植物群落」である。
指定当初の名称は「成東町肉食植物産地」であった。現在の名称「成東・東金食虫植物群落」に変更されたのは、昭和 53 年(1978 年)である。

群落の成り立ち
九十九里平野は湿地と砂丘が交互に海岸線と平行してならんでいる。土壌は砂質で有機物や腐食に乏しく、多くは酸性である。沼や湿地が多く残されていて湿生植物や食虫植物の宝庫と呼ばれていた。近年は湿地の消滅が著しく、かろうじてこの群落地がおもかげをとどめている。
群落地は江戸時代から作田川の堤防の補修に使う砂取り場や芝剥ぎ場として利用されてきた。そのため絶えず人の手が加えられ、大きな植物の生育が抑制された。その結果、食虫植物など草丈の低い植物が生育する群落地になったと考えられる。天然記念物に指定された以降、土取り、芝剥ぎは行われなくなった。
天然記念物に指定された6年後の大正15年に牧野富太郎博士は「食虫植物数年を経ずして絶滅か」と、人手が入らなくなり、チガヤなどが勢いを増している状況に対して「植物研究雑誌」で警告文を発表した。
第 2 次大戦後は、何度か保護増殖のための委員会が設置され、対策が講じられてきた。

食虫植物
食虫植物は葉緑体をもち独立栄養生活をしている。葉が変型してできた捕虫器官で昆虫や小動物を捕らえ、消化・吸収し、それを栄養の一部とする植物の総称である。この栄養獲得方法を身につけることで栄養分の乏しいところでも育つことができる。
多くの食虫植物の生育地は湿地や、池沼、じめじめした荒地などである。
この群落には 8 種類の食虫植物が生育してる。
・モウセンゴケの仲間 4 種類(捕虫方法:粘り着け式)
 モウセンゴケ、コモウセンゴケ、イシモチソウ、ナガバノイシモチソウ
・タヌキモの仲間 4 種類 (捕虫方法:吸い込み式)
 ミミカキクグサ・ムラサキミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ・イヌタヌキモ(復元)

食虫植物をはじめ、春のハルリンドウ、トキソウ、初夏のノハナショウブ、秋のホソバリ
ンドウ、ウメバチソウ、ヤマラッキョウなど、九十九里平野の原風景を保っている。

参考文献
パンフレット ようこそ「成東・東金食虫植物群落」へ
パンフレット ようこそ、「国指定天然記念物」成東・東金食虫植物群落へ

以上