両総用水銘盤めぐり
道端に駐車
第1揚水機場が閉まっていて、いきなり1号トンネル呑口にたどり着けませんでした。
第1揚水機場
上に貯水槽があり、そこに1号トンネルの呑口があるはずです。
次に1号トンネルと2号トンネルの間の開水路あたりに行ってみました。少し高くなったところに用水路らしきものは見えるのですが、フェンスと民家に阻まれて近づくことはできませんでした。
フェンスと民家に阻まれて近づくことはできませんでした。
2号トンネル吐口~3号トンネル付近に行ってみましたが、民家の脇を抜けて林の中の崖を下りて行かなくてはならないようで断念しました。
3号トンネルと4号トンネルの間の開水路は車道のすぐ脇にありました。
4号トンネル呑口の上から撮りました。
銘盤には「疏通千里」と揮毫されています。
銘盤には「疏通千里」と揮毫されています。
銘盤はトンネル上の道の向こう側にあります。「雲従竜」と揮毫されています。
4号トンネルと5号トンネルの間の開水路は車道のトンネルの上を通っています。
銘盤には「天人成其功」と揮毫されています。
銘盤には「備道全美」と揮毫されています。
車も通れないのに、左岸(写真右側)に舗装道路があります。
6号トンネルと7号トンネルの間の開水路はわかりづらいところにあります。
最初、西側の住宅地からアプローチしようとしましたが、大きな谷があって近づくことができませんでした。
参考にしたブログに高圧線鉄塔脇云々と書いてあったのを思い出し、一旦4号トンネルと5号トンネルの間の開水路あたりまで引き返して、再度アタックしました。
住宅街を抜け、植林されているところを抜けていくとそれらしき鉄塔に着きました。そのまま進むと用水路下の土手に着きました。
少し急な土手の坂を登りきると6号トンネルと7号トンネルの間の開水路がありました。
こんなに苦労して到着した用水路には例によって舗装された道路がありました。いったい何が通るのでしょう。
7号トンネル呑口の銘盤も一緒にかかっています。
6号トンネル吐口の銘盤(右側)には「刀水潤両総」と揮毫されています。
7号トンネル呑口の銘盤(左側)には「道通天地」と揮毫されています。
6号トンネル吐口の銘盤(右側)には「刀水潤両総」と揮毫されています。
7号トンネル呑口の銘盤(左側)には「道通天地」と揮毫されています。
ここには銘盤はありません。
ガードレールまである立派な橋が架かっています。
再び鉄塔に戻り、住宅街に向かって歩いていると右手(東側)に苔むした階段がありました。登ってみるとそこに5号トンネル吐口と6号トンネル呑口がありました。グーグルマップには開水路のように表示してありますが、塞いであって水路は見えません。
銘盤には「灌漑富国」と揮毫されています。
用水路は吐口から地下を通って6号トンネル呑口に続いています(写真では右下に向かって)。
用水路は吐口から地下を通って6号トンネル呑口に続いています(写真では右下に向かって)。
5号トンネル吐口同様にトンネルの口は見えません。
銘盤には「浸潤無天旱」と揮毫されています。
銘盤には「浸潤無天旱」と揮毫されています。
7号トンネルと8号トンネルの間の開水路にも西側から土手を登って行くつもりでした。が、用水路に近づいてみると高い石垣があってとても登れそうにありませんでした。
あきらめて、東側にまわってみたところ、こちら側には用水路まで続く道があって容易にたどり着くことができました。
西側の土手は高い石垣があってとても登れそうにありませんでした。
銘盤には「豊穣」と揮毫されています。
7号トンネル吐口の上から撮りました。
左岸には舗装道路があります。
左岸には舗装道路があります。
銘盤は呑口上の(誰も通ることのない)道路の向こう側にあります。「渠成五穀蕃」と揮毫されています。
車を停めたところに戻り、その道をそのまままっすぐ降りてしばらく行くと、8号トンネル吐口の下に出ます。
はるか見上げたところに吐口がありそうで階段がついているのですが、柵がしてあって上に登ることはできませんでした。
仕方がないので、そのまま南に車を走らせて(この道は1号サイホンの上を通っています)、振り返って望遠で銘盤を撮影しました。
1号サイホン上の道から撮影。
「五風十雨」と揮毫されています。
1号サイホン吐口らしきところを前方上方に眺めながら右折してしばらく行ったところに車を停めました。
左手に入って行く道らしきものがあったので進んでいきました。
あまり人が通らない草むらのような道をしばらく行くと登りきったところに9号トンネル吐口と10号トンネル呑口がありました。
9号トンネル呑口をとばしてしまいましたが、まずは写真撮影。
銘盤には「みのりの水」と揮毫されています。珍しくひらがなです。
9号トンネル吐口のすぐ反対側にあります。
銘盤には「帰去来合」と揮毫されています。
銘盤には「帰去来合」と揮毫されています。
車が通れるはずのない道なのに、なぜかガードレールがあります。もとは開水路で転落防止だったのでしょうか?
今はただの山道です。
今はただの山道です。
車を停めた場所に引き返し、さらに車道を引き返しました。
しばらく行くと右手に民家に続く道があり、向かって行くと民家の手前で左手に折れて登って行きました。しばらく行くと畑がありその先に用水路がありました。
左手に行くと、1号サイホンの吐口がありました。右手に行くと10号トンネルの呑口がありました。
坂道を登ったところに畑があってその先に用水路があります。
手前が吐口。
ずっと向こうに1号サイホン呑口兼8号トンネル吐口が見えます。
ずっと向こうに1号サイホン呑口兼8号トンネル吐口が見えます。
銘盤には「可使在山」と揮毫されています。
10号トンネル吐口と11号トンネル呑口の間の開水路は車道のトンネルの上にあります。西側には取水口に至る登り道がありますが、柵が閉まっていて登れません。トンネルをくぐった東側の土手を登って用水路にたどり着きました。
トンネルの上を用水路が通っています。
右手の土手をよじ登って用水路にたどり着きました。
右手の土手をよじ登って用水路にたどり着きました。
銘盤には「豊饒」と揮毫されています。
銘盤には「水利冠天下」と揮毫されています。
右岸に取水口が見えます。
左岸は笹が生い茂っています。
幸い刈ってあったのでトンネル近くまで行くことができました。
左岸は笹が生い茂っています。
幸い刈ってあったのでトンネル近くまで行くことができました。
車で一旦用水路から離れ、山を廻り込んで11号トンネル吐口に向かいました。
12号トンネル呑口は向かい合った山の中腹にあります。
2号サイホンの呑口を兼ねていて、少し小高いところにあります。
道端に車を停めて土手を登って行きました。
銘盤には「豊泉洽達」と揮毫されています。
もう水を流していて、下のサイホンから轟々と水音が聞こえました。
道端に車を停めて土手を登って行きました。
銘盤には「豊泉洽達」と揮毫されています。
もう水を流していて、下のサイホンから轟々と水音が聞こえました。
11号トンネル吐口兼2号サイホン呑口の下から撮りました。
向こうの山の中腹に2号サイホン吐口兼12号トンネル呑口が見えます。
向こうの山の中腹に2号サイホン吐口兼12号トンネル呑口が見えます。
階段を登った先にあります。
銘盤には「以水為命」と揮毫されています。
銘盤には「以水為命」と揮毫されています。
また、車で一旦用水路を離れ、山を廻り込んで先に13号トンネル吐口に向かいました。
その後、歩いて12号トンネル吐口&13号トンネル呑口あたりを探しましたが、民家の敷地の奥のようでたどり着けませんでした。
11号トンネル同様に3号サイホンの呑口を兼ねていて山の中腹にあります。
階段を登って行くと13号トンネル吐口があります。
銘盤には「源水混混」と揮毫されています。
銘盤には「源水混混」と揮毫されています。
13号トンネル吐口から撮りました。
向こうの山の中腹に14号トンネル呑口兼3号サイホン吐口があります。
サイホンの上をまっすぐ道が通っています。
2号サイホンとそっくり同じような景色です。
向こうの山の中腹に14号トンネル呑口兼3号サイホン吐口があります。
サイホンの上をまっすぐ道が通っています。
2号サイホンとそっくり同じような景色です。
階段を登って行った先にあります。
少々荒れたところにあります。
銘盤には「春風春水一時来」と揮毫されています。
銘盤には「春風春水一時来」と揮毫されています。
14号トンネルと15号トンネルの間の開水路は地図で見るとそばまで道があるようでしたが、狭そうなので少しはまれた場所に車を停めて歩いて行きました。
右手の道を歩いて行きました。
左前方に見えるガードレールあたりに15号トンネル呑口があります。
左前方に見えるガードレールあたりに15号トンネル呑口があります。
途中にかかっている橋の上から撮りました。
銘盤には「恵沢無窮」と揮毫されています。
銘盤には「恵沢無窮」と揮毫されています。
途中にかかっている橋の上から撮りました。
例によってきれいな舗装路があります。
例によってきれいな舗装路があります。
銘盤には「文命水路」と揮毫されています。
15号トンネルは短くて、15号トンネルと16号トンネルの間の開水路へは、山を左側に回り込む小道を行けばすぐに到着します。
15号トンネルは短いので呑口が見えています。
銘盤には「天恵滾滾」と揮毫されています。
銘盤には「天恵滾滾」と揮毫されています。
開水路にかかる橋の上から撮りました。
銘盤には「恵沢洽両総」と揮毫されています。
次は間違えて、いきなり19号トンネルと20号トンネルの間の開水路に行ってしまいました。
東関東自動車道の高架下から用水路にでて、用水路脇のきれいな舗装路を19号トンネル吐口まで車で行きました。
銘盤は吐口の上の道路の向こう側にあります。
銘盤はこの藪の中にありました。
判読は困難でしたが、「豊秋万古」と揮毫されています。
判読は困難でしたが、「豊秋万古」と揮毫されています。
Uターンして、東関東自動車道の高架下に車を停めて、歩いて20号トンネル呑口に行きました。
上を東関東自動車道が通っています。
栗山川まで続く長いトンネルです。
難工事の末に完成したトンネルだそうです。
銘盤には「天長地久」と揮毫されています。
難工事の末に完成したトンネルだそうです。
銘盤には「天長地久」と揮毫されています。
とばしてしまった16号トンネル吐口に戻ることにしました。
再び19号トンネル吐口まで用水路脇を車で戻って、さらに山を迂回する小道を通って、16号トンネルと17号トンネルの間の開水路に着きました。
銘盤には「沢千里之野」と揮毫されています。
16号トンネル吐口の上から撮りました。
銘盤には「芳水恵地」と揮毫されています。
17号トンネル呑口の上の道を進み、グーグルマップに記載されている17号トンネルと18号トンネルの間の開水路めざし、藪の中を進んでいきました。
しばらく藪をかき分けながら進むとこのあたりかと思われる場所にぽっかりと空間が開いていました(といっても草だらけですが)。
どうも塞がれた開水路のように思われたので、あてずっぽうで18号トンネル呑口と思われるあたりを藪をかき分けながらさらに進むと、深い藪に隠されていた銘盤が見つかりました。
引き返して、今度はその反対側の藪をかき分けて進んでいくと同じように17号トンネル吐口の銘盤が見つかりました。
どちらもあることがわかっていなければとても見つけられるような状況ではありませんでした。
なんとなく塞がれている用水路が正面に向かっているような...
この少し開けた空間の回りは藪だらけです。
この少し開けた空間の回りは藪だらけです。
上の写真の藪を笹を踏み倒しつつ果敢に進んで行くと奥に銘盤が見つかりました。
「通百川」と揮毫されています。
「通百川」と揮毫されています。
完全に藪ですが、反対側に18号トンネル呑口があったので、この向こうに17号吐口があるはずです。
18号トンネル呑口よりもさらに深い藪をかき分け進むとやはり銘盤が見つかりました。
左手で笹をかき分けながら、なんとか銘盤を撮影することができました。
「豊享予大」と揮毫されています。
左手で笹をかき分けながら、なんとか銘盤を撮影することができました。
「豊享予大」と揮毫されています。
一旦、藪の外に出て、グーグルマップに記載されている18号トンネルと19号トンネルの間の開水路を目指しました。ところが、途中で地図に書いてある道が無くなり進むことができませんでした。やむなく断念しました。
グーグルマップによると向こうの林のあたりにありそうなのですが、藪が深すぎてとても近づくことはできませんでした。
おそらく、ここの閉水路も塞がれているのだと思います。
おそらく、ここの閉水路も塞がれているのだと思います。
車を停めた場所に戻る途中で、農作業をしている方に出合いました。
「何をしているの?」と聞かれたので、「両総用水の銘盤を探している」と答えるといろいろと話を聞かせてくれました。
18号トンネルと19号トンネルの間の開水路は、やはり先ほどの藪の中にあるようでした。
昔は用水路やトンネルで遊んだのだそうです。また、高校生の時には両総用水の補修工事のアルバイトをしたのだそうです。
このあたりでは地下を平行してバイパスの用水路が通っていて、完成した時には近所の方々みんなで歩いたとのことでした。
藪に阻まれて、両総用水北部幹線用水路銘盤制覇とはなりませんでしたが、楽しい一日でした。